2018年5月4日金曜日

錆止塗料の性能試験。(まとめ)

以前、色々な錆止め塗料の効果を実証するべく錆びたブリキの缶に錆止め塗装を施しました。
 
あれから8カ月が経過しましたが、どうなっているのでしょうか?
 
 
錆止め塗装の様子(8カ月前)
 
 
上塗り完成(8か月前)
 
 
下の写真が8か月後の様子です。
8か月間風雨と紫外線に曝されて大分錆が出ていますね。
 


8か月後の様子
 
 
下の写真はそれぞれのアップです。 
 
2液型強溶剤錆止め塗料
 
 
1液型弱溶剤錆止め塗料
 
 
錆転換剤
 
 
 錆転換剤+1液型弱溶剤塗料
 

 
意外にも効果は歴然としていました。
錆落としは4種ケレン(マジックロンというナイロンたわしで浮いた錆を落とした程度)ですが、転換剤を使用した部分は錆の進行がかなり抑えられていました。

転換剤を使用していない部分は内部で錆の進行が顕著で、塗膜が浮き上がっています。
カワスキで剥がしてみると完全に塗装の役目を果たしていないのが分かります。
 

 剥離塗膜除去
 
 
 内部の状態
 
【まとめ】
今回の試験では錆が残った状態の鉄部に一般的な錆止め塗料を塗った場合、ほとんど効果がないことが分かりました。
長期間に渡り鉄部を保護するためには、ケレン時に錆を充分に落とすことが肝心だと思われました。
 
また現場の状況などにより充分に錆を落とすことが出来ない場合は転換剤が錆びの奥深くまで浸透して錆の進行を抑えていることが良く分かりました。
 
状況に応じてケレンの方法や錆止め塗料の選択が重要になることが良く分かりました。
 

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